to不定詞の基本
まずは「to不定詞」の基本をおさらいしましょう。
前の記事はこちら
- 「to」の後に動詞の原形を置いたものをto不定詞と呼んでいる
動詞の原形とは過去形のedや三単現のsなどがついていないそのままの形の動詞のこと
例:play、use、go、takeのように何も変化してない辞書をひくときの形
- to不定詞には以下3つの種類がある
名詞的用法
副詞的用法
形容詞的用法
[to + 動詞の原形]という見た目はまったく一緒なので3つの区別をしなければならない
3回目の方はもう基本は大丈夫でしょうか?
最後は形容詞的用法を解説しましょう。
形容詞的用法
この用法は直前の人かモノを説明してくれます。
すでに完成した文に情報を足してくれるのは副詞的用と同じです。
少し似ているので副詞的用法とごっちゃにならないように気を付けてください。
ポイントは直前の人かモノを説明してくれるということです。
I have homework.
宿題があります。
宿題があります。
上の文の「homework」をどんな宿題なのかもう少し詳しく説明したいときに使えるのが形容詞的用法です。
訳は「~すべき/~するための」です。
I have homework ← to do.
やらなくちゃいけない宿題がある。
やらなくちゃいけない宿題がある。
直前の「homework」を「to do」がやらなくちゃいけない宿題なんだよと説明してくれていますね。
このように形容詞的用法は直前の人かモノを
「何するための人/モノなのか」
「何すべき人/モノなのか」
を説明してくれます。
もうひとつ例文を見てみましょう。
Kyoto has a lot of famous places to visit.
京都には観光名所がたくさんある。
京都には観光名所がたくさんある。
もとの文は↓です。
Kyoto has a lot of famous places.
京都には有名な場所がたくさんある。
京都には有名な場所がたくさんある。
「famous places」(有名な場所) ってどんな場所でしょうか?
ここに形容詞的用法の
「to visit」(訪れるべき)
を付ければ
Kyoto has a lot of famous places ← to visit.
直前の「famous places」を「訪れるべき場所だよ」と説明してくれるんです。
つまり観光名所がたくさんあるということですね。
somethingとanything
この形容詞的用法ですが「something/anything」ととても相性がいいんです。
どちらも「何か」という意味です。
普通の文ではsomethingを使い、「not」か「?」のある文ではanythingを使うのが基本です。
I want something to drink.
何か飲み物が欲しい。
何か飲み物が欲しい。
もとの文は
I want something.
何か欲しい。
何か欲しい。
ですが、「何か」だけではよくわかりませんね(笑)
このsomethingを形容詞的用法で直後から説明してあげればいいのです。
I want something ← to drink.
「飲むための何か」
つまり何か飲み物が欲しいということです。
最後にもうひとつ例文を見てみましょう。
He didn’t have anything to read on the train.
彼は電車で読むものを何も持っていなかった。
彼は電車で読むものを何も持っていなかった。
もとの文は
He didn’t have anything.
彼は何も持っていなかった。
彼は何も持っていなかった。
これだけでは情報が足りていないですよね。
形容詞的用法でもう少し詳しくanythingを説明してあげましょう。
He didn’t have anything ← to read on the train.
「電車で読むためにの何か」
つまり電車で読む本や雑誌を持っていなかったということです。
さてこれで3つのto不定詞の用法はお終いです。
お疲れさまでした!