最強の英語の勉強方法が2つあります。
それはディクテーションと音読です!
リスニングはディクテーションで伸ばす!
英語で最初に必要なのはリスニング力です。
よく会話はキャッチボールだと言いますが、まず相手の言ったことを正しく理解できるようになりましょう。
それが出来なければいくら便利なフレーズを覚えても何を返せばいいのかわからず会話が成立しません。
そしてその大事なリスニング力を身に着ける唯一の方法がディクテーションです。
ディクテーションて何?
今では授業にディクテーションを取り入れている高校も多いので聞いたことがある人もいるかもしれませんが、ディクテーションは「書き取り」という意味です。
つまり聞いた英語を書きとる勉強方法です。
リスニングが苦手だという人がたくさんいますが、原因はディクテーションをしていないからです。
筋トレしてないのに「全然筋肉つかないんだけど」って言っているようなもんです(笑)
そのくらいディクテーションは大事なんです。
では具体的にどうやってディクテーションをすればいいのか紹介していきましょう!
まずは教材を選ぼう
まずは自分のレベルに合った教材を見つけましょう。
ディクテーションをするにはリスニングに使う音声(CDなど)とそのスクリプト(読まれる音声の原稿)が必要になります。
ここで大事なのが今の自分のレベルに合っていることです。
よく自分の好きな洋画や海外ドラマでディクテーションに挑戦する方がいますが、これはかなりの上級者向けなのでまったく聞き取れずすぐに挫折してしまう可能性が高いです。
心惹かれる気持ちはよくわかりますが僕も過去に一度ならず心を折られてますのでやめておきましょう(笑)
以前の記事でまずは中学英語から始めましょうと書きましたが、これから英語の勉強をスタートする人はリスニング用のCDがついている中学生用の問題集を購入するのがいいと思います。
文法がセクションごとにわけられていて、そのまとめとして短めのリスニング問題がついてることが多いのでおすすめです。
自分が勉強した文法の範囲内でディクテーションも出来るならまさに一石二鳥ですよね。
ぼくのおすすめはこちらです
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TOEICのリスニング
もちろんTOIECを勉強中の方はTOEICの問題集を使っても構いません。
実際TOEICのリスニング問題はディクテーションに最適です。
ただTOEICの問題集でのディクテーションはなかなかハードですので、慣れていないと難しくて続かない人も多いです。
そこでおすすめなのが
TOEIC BRIDGEの問題集です。
これは主に高校生や大学生を対象としたテストで通常のTOEICより簡単なものになっています。内容は日常会話がメインです。
テストを受ける予定がなくても「英会話を覚えたい!」という人にもディクテーションの教材としておすすめです。
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ディクテーションのやり方
それでは実際にどうやってディクテーションをすればいいのか4つのステップを見てみましょう。
- 音声を聞いて書きとる
- スクリプト見て答え合わせ
- 間違えたところを分析
- スクリプトを音読
1.音声を聞いて書きとる
まずは用意した音声を何度も聞いて書き取ってみましょう。
一度にに全文流すのではなく1文ずつで止めて、4,5回繰り返し聞いてください。
どうしても聞き取れないところは聞こえた通りの音をカタカナで書いて構いません。
(もちろん知らない単語は何回聞いても意味がないので無理せず次の文に進んでください)
2.スクリプトを見て答え合わせ
全文書き取りが終わったらスクリプトを見て答え合わせをしましょう。
3.間違えたところを分析
例えば自分で書き取ったものが次のような1文だったとしましょう。
I playing tenis with my アント.
答え合わせをした正解の文は↓
(わたしはおばとテニスをしています)
でした。
I’mの短縮されたamが抜けていましたね。
短縮されたbe動詞や前置詞(at,in,toなど)は最初はなかなか聞き取るのが難しいです。
しかしI playing tennisは英語の文法としてそもそも間違っているので、書き取った時点で気づけなかったということはここの文法(現在進行形)が理解できていないということになります。
tenis→tennisのような間違いが多ければスペリングが苦手、カタカナで書き取ったものが多ければ単語力(もしくは発音)が足りていないということになります。
このように自分で分析するのは最初はかなり大変かと思いますが、慣れてくれば自分の弱点を知ることが出来るのでとても便利です。
4.スクリプトを音読
ここが大事なのですが、必ず最後にスクリプトを音読しましょう。
最低10回は声に出して読んでください!
一度ディクテーションに使ったスクリプトはその後もヒマがあればフレーズを覚えてしまうまで何度も音読を続けてください。
この方法がもっとも効果的な勉強方法です!
(音読についてはこちら→スピーキングを鍛える最強の勉強法)
ディクテーションが難しいと感じたら
もし実際にディクテーションをしてみてやっぱり難しすぎると感じたら、2、3日同じ内容のものでトライしてみてください。
はじめのうちは1週間同じものでディクテーションしてもいいと思います。
またディクテーション用のアプリなどもあります。
穴埋め形式になっていて全部自分で書き取るよりもやさしいのでそういったものを利用するのもいいですね。
もう一度音声を聞いてみよう
ディクテーションの4つのステップが全て終わったら目を閉じてもう一度音声を聞いてみてください。
さっきは聞き取れなかった英語が信じられないほどはっきりと聞き取れるようになっているはずです。
ディクテーションを続けることで初めて聞いた英語も同じようにはっきりと聞き取れるようになります。
ディクテーションを正しくやれば驚くほどリスニング力が伸びます。
海外に行ったこともなければ英語を話す環境もなかった僕でも1年半後にはTOEICのリスニングパートでコンスタントに満点を取れるくらいになれました。
ディクテーションでぜひ本物のリスニング力を身に着けてください!
ディクテーションは短期集中で
ディクテーションをしてみると、とてつもなく時間と体力を使うことが分かる思います。
「やりかたを聞いただけでめんどくさそう」というのが今の正直な気持ちではないでしょうか(笑)
僕もディクテーションを始めたときはあまりにキツくて「こんなの続けられるわけないだろ…」と絶望しました(笑)
でも安心してください。
そもそもディクテーションは長く続ける必要はありません。
一日1~2時間ディクテーションの時間を確保出来る人は1か月でかなり効果がでます。
なかなか英語の勉強する時間がないって方でも、一日に最低10分~30分はディクテーションをぜひやってもらいたいですがそれでも2か月も続ければもう十分です。
ディクテーションは絶大な効果がある勉強方法ですがあくまでも
「英語を音として正しく聞き取る」力を鍛える方法です。
これだけひたすら続けて英語が話せるようになるわけではありませんので適量でいいのです。
「TOEICのリスニングは慣れてきたけど、映画のセリフはまだ早くて聞き取れないんだよなぁ」などさらに次のステップに進たくなったときに、その時の自分のレベルに合った教材でまたディクテーションをして少しずつリスニング力を鍛えるように上手に使うようにしてください。
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