動名詞とto不定詞の名詞的用法は同じ働きをするのでどう使い分けるのかなかなかめんどくさいですよね。
しかも後ろに動名詞しか置けない動詞や、逆にto不定詞じゃないとダメって動詞もあってよくわからない方も多いんじゃないでしょうか。
to不定詞の名詞的用法はこちらをチェック
動名詞の基本を知りたい方はこちらから
動名詞とto不定詞の違い
ある程度は単語ごとに暗記しなきゃいけないものもありますが、簡単にどっちを使えばいいのかわかる方法があるので紹介します。
動名詞は実際にやったこと
後ろに動名詞を置く動詞はこちらです
- enjoy(楽しむ)
- stop(やめる)
- finish(終える)
もちろん他にもありますがここではまずは基本的なものを覚えましょう。
動名詞は「実際にやる/やったこと」を表します。
I enjoy talking with James.
私はJamesと話すことを楽しむ。
私はJamesと話すことを楽しむ。
普段Jamesと話していてそれをenjoyしているわけですね。
実際にやっていることなので動名詞(talking)にします。
自然に訳すなら「Jamesと話していると楽しい」ってとこでしょうか。
He stopped doing homework.
彼は宿題をすることをやめた。
彼は宿題をすることをやめた。
彼は宿題をやっていて、「あーもうめんどくせ!」とでもなってやめたのでしょう(笑)
でも宿題は実際にやっているのでstoppedの後は動名詞(doing)にします。
I have to finish reading this book by tomorrow.
この本を明日までに読み終えなければならない。
この本を明日までに読み終えなければならない。
明日のことですがfinishするためには実際に本を読まなければいけないので、
動名詞(reading)にしないといけません。
to不定詞は未来のこと
to不定詞を後ろに置く動詞はこちらです
- want to(~したい)
- hope to(~することを望む)
- plan to(~することを計画する)
- decide to(~することを決める)など
to不定詞は「未来のこと」を表すのですが、上の動詞を見てもすべて未来のことですよね。
I want to go home early today.
今日は早く家に帰りたいよ。
今日は早く家に帰りたいよ。
「早く帰りたい」と思っている時点ではもちろんまだ家には帰ってません。
未来のことなのでwantの後ろはto不定詞(to go)になります。
I hope to see her again.
もう一度彼女に会いたいなぁ。
もう一度彼女に会いたいなぁ。
「もう一度会いたい」という願望でまだ彼女には会えていないですね。
切ないですが未来のことなのでhopeの後ろはto不定詞(to see)になります。
We planed to break into the bank.
みんなで銀行強盗の計画をたてた。
みんなで銀行強盗の計画をたてた。
*break into the bank: 銀行強盗をする
過去形ですね。
その後実際に銀行を襲撃したのか、「やっぱりまずいよ・・・」と思いとどまったかは関係ありません(笑)
計画(plan)した時点では銀行強盗は未来のことなのでto不定詞(to break)になります。
Miho decided to forget him.
ミホは彼のことを忘れるよう決心した。
ミホは彼のことを忘れるよう決心した。
こちらも過去形がミホが実際に彼のことを忘れたかは関係ありませんよ。
決心(decide)した時点ではまだ忘れていない、未来のことなのでto不定詞(to forget)になります。